レベッカ
アイヴァンホー
スコットランドの作家ウォルター・スコットが19世紀に発表した長編歴史小説。獅子心王リチャード1世の時代のイングランドを舞台に青年騎士の活躍を描く冒険譚。後の様々な小説に大きな影響を与えた、記念碑的な作品である。
架空の主人公を史実に組み込んだ作品の元祖ともいわれており、今読んでもまったく色あせないヒロイック性はとても200年前に書かれたとは思えない。ノルマン人とサクソン人の対立の歴史を背景に、恋あり、活劇あり。現代ライトノベルをも彷彿とさせるキャラクター性の高さはまったく時代を感じさせず、読み返すほどに面白さが増していく。
日本国内でも何度となく翻訳された名作ながら、紙の書籍は1997年講談社青い鳥文庫の刊行が最後となっていた。このたび電子書籍として堂々の新訳。
長編ということもあり、紙媒体で出版されたものは上下巻の分冊とされることが多かったが、本書では電子書籍ならではの長所であるポータビリティを生かし、全編を1冊にまとめている。
著者:ウォルター・スコット
価格:1200円
2019/5/11 配信
2019-05-11 | Posted in 小説 | Comments Closed