ゲームブック

ブラックオニキス・リビルド

『ドルアーガの塔』3部作でその名前を日本中に知らしめた鈴木直人は、1987年、名作コンピュータRPG『ザ・ブラックオニキス』を原作とするゲームブック『スーパー・ブラックオニキス』を発表。それは日本のゲームブックを語る上でまず名前が挙がらないことはない伝説的作品となった。

仲間を集めつつ、呪われた町の各所を探索し、秘宝ブラックオニキスの在処を探し出すというシンプルな内容ながら、様々なギミックのダンジョンをはじめ、やりこみ応えのあるキャラクター成長システムなど「本の中にゲームを埋め込む」というゲームブックの基本理念を非常に高いレベルで実現している。「最高のゲームブックを1冊挙げろ」と言われた時に本作を挙げる読者は少なくない。

しかし、その完成度と緻密さゆえに、東京創元社版初版では若干の誤植があり、要修正箇所を知らないままではクリア不可能となっていた(重版では修正された)。本電子版は、復刊にあたり、オリジナル作品として固有名詞等を再構築し、同時に紙版の誤植を修正したもの。挿絵は東京創元版とは異なり、『ドルアーガの塔』シリーズや、『パンタクル』シリーズでイラストを担当した虎井安夫のものに差し替えられている。

著者:鈴木 直人
イラスト:虎井 安夫
価格:500円
2017/12/21 配信

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2017-12-21 | Posted in ゲームブックComments Closed