創土社
魔人竜生誕
2006年に創土社から刊行された長編ゲームブック。同社で開催していたゲームノベルコンテストの大賞受賞作で、これが松友健のデビュー作となる。その後、iOSのアプリ化もされた。
ゲームブックとしては珍しい特撮ヒーローものの世界観。一対一のバトルアクションをゲームブックで完全再現。戦闘の駆け引きや、必殺の決め技など、重厚な戦闘システムは他に類を見ない。
ストーリーにもそれまでのゲームブックの常識を覆すような画期的な試みが盛り込まれている。展開の幅広さは特筆に値するほどバラエティに富んでおり、エンディングは十数個にも及ぶ。一度クリアしたあとも、2度、3度と遊ぶたびに新しい発見があり、まさに21世紀に生まれたゲームブックに相応しい快作。
本書は、電子書籍化にあたり、遊びやすくなるように大幅に改良を加えられ、さらに巻末付録として、iアプリ版魔人竜で使用されたカラーイラストギャラリーを収載。カバーイラストは創土社版カバーも手掛けた小城崇志による、入魂の描き下ろしとなっている。
著者:松友 健
カバー:小城 崇志
本文モノクロイラスト:MORBIDANCE GRAPHIX
巻末イラストギャラリー:BISAI
価格:500円
2016/4/21 配信
悪魔に魅せられし者【ドルアーガの塔 第1巻】
ナムコから発売されていたコンピュータゲーム『ドルアーガの塔』を原作とするゲームブック3部作が、1986年、東京創元社より発売される。その記念すべき第1巻にあたるのが、この『悪魔に魅せられし者』だ。
60階の塔をのぼりながら、数々の宝を集めつつ、最愛の恋人を救いにいくという原作ゲームのストーリーを踏襲しながらも、このゲームブック版が原作と一線を画していたのは、マッピングをすることで塔内の全フロアの地図が描けること、そして個性豊かなオリジナルキャラクターたちが登場する点だった。国産のゲームブックが語られる際、シリーズものとしては必ず話題にあがるといっても過言ではないくらい有名な作品。
2006年、創土社より復刊され、いくつか追加要素が盛り込まれた。本サイトで販売する電子版は創土社版をベースに、さらに若干の修正を施したもの。
著者:鈴木 直人
本文イラスト:虎井 安夫
価格:400円
2016/3/1 配信