ゲームブック

絶対に読みたいゲームブック40選

本当に面白いゲームブックはどれか? 30年前まで遡って、日本初のゲームブックから2016年以前までに発売されたすべてのゲームブックを対象に、「単体作品部門」と「シリーズ作品部門」に分けて計40作品を紹介。有識者による詳細なレビューも添えて、絶版かどうかの情報も一目でわかる、ありそうでなかったゲームブック専用ガイドブック。

「続刊が出せるかどうかわからないから!」という編者の思いがあったのかどうか、定かではないが、ゲームブック未経験の読者のためのお試しミニゲームブックや、ゲームブックの挿絵を手掛けていたイラストレーターのコラム他、レビュアたちの個人的お勧め作品コラムなど、ただのガイドブックを超越した盛沢山な内容になっている。

編者:外城 わたる
価格:1100円
2018/12/1 配信予定

2018-10-28 | Posted in ゲームブック, 近刊情報Comments Closed 

 

護国記

一大叙事詩とも言える大長編ゲームブック。
剣と魔法が支配する“高ツ原五国”を舞台にした王道ファンタジーだが、そんなありきたりな表現で済ませてはいけない破天荒な問題作。これまでインディーズで数十作品のゲームブックを書き上げてきた21世紀のゲームブック作家の一翼たる筆者が、構想10年、執筆に丸2年をかけて完成させた会心の一本をひっさげ、幻想迷宮書店に殴り込みをかけた。

読者であるあなたは、何の力もない一介の書物編纂室員ライゼ=インカルナの目を通して、人間なら誰でも持つ感情をもとに当たり前に行動する主人公に共感し、場合によってはあまりにも身の丈に合わない世界の危機に直面することになる。幸運にも、物語の深淵に到達することができたなら、あなたは通常のゲームブックではありえないほどの深い没入感を体感できるだろう。

【ナンバーレスパラグラフ】【シームレスフラグシステム】など数々の試みにも、筆者の溢れんばかりの創造性とオリジナリティをまざまざと見せつけられる。シンプルながら丁寧に練り込まれた設定の積み重ねが感じさせる世界観の奥行き、何百万字と綴ってきた筆力が紡ぎだす深みのあるキャラクターたち。研鑽を積んだゲームブック職人としての技術と、小説家としての描写力の融合を、高い次元で表現してみせた筆者の粋を味わい尽くしてほしい。

著者:波刀風 賢治
イラスト:L/M MUFFET
価格:500円
2018/10/21 配信

2018-09-21 | Posted in ゲームブック, 近刊情報Comments Closed 

 

ブラックオニキス・リビルド

『ドルアーガの塔』3部作でその名前を日本中に知らしめた鈴木直人は、1987年、名作コンピュータRPG『ザ・ブラックオニキス』を原作とするゲームブック『スーパー・ブラックオニキス』を発表。それは日本のゲームブックを語る上でまず名前が挙がらないことはない伝説的作品となった。

仲間を集めつつ、呪われた町の各所を探索し、秘宝ブラックオニキスの在処を探し出すというシンプルな内容ながら、様々なギミックのダンジョンをはじめ、やりこみ応えのあるキャラクター成長システムなど「本の中にゲームを埋め込む」というゲームブックの基本理念を非常に高いレベルで実現している。「最高のゲームブックを1冊挙げろ」と言われた時に本作を挙げる読者は少なくない。

しかし、その完成度と緻密さゆえに、東京創元社版初版では若干の誤植があり、要修正箇所を知らないままではクリア不可能となっていた(重版では修正された)。本電子版は、復刊にあたり、オリジナル作品として固有名詞等を再構築し、同時に紙版の誤植を修正したもの。挿絵は東京創元版とは異なり、『ドルアーガの塔』シリーズや、『パンタクル』シリーズでイラストを担当した虎井安夫のものに差し替えられている。

著者:鈴木 直人
イラスト:虎井 安夫
価格:500円
2017/12/21 配信

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2017-12-21 | Posted in ゲームブックComments Closed 

 

エリザベス姫と古びた城

通常のゲームブックよりも、謎・パズルを解き明かす楽しみに重点を置いた『ナゾトキブック』レーベル第2弾。キンドルリーダーの検索システムを利用し、「任意の文字列を入力する」ことで、数字以外を解答するシステムを搭載している。

お試し第1問!(クリックで新しいタブで開きます)

これまで数多くの参加型イベントを手がけてきた謎作家マスタッシュによる謎解きがふんだんに散りばめられたおり、ロジックパズルから、クロスワード仕立て、虫食い算、迷路風、とバラエティに富んだあらゆるタイプの謎解きが仕掛けられている。謎解き入門書としても優秀。我こそはオールラウンダーというリドルマニアは是非完全攻略に挑戦してもらいたい。

メルヘンチックな世界観の中で登場人物たちが読者と一緒にトラブルに巻き込まれていくストーリーは、どこかコミカル、それでいて切ないテーマが隠されている。ハートフルな文体と丁寧な描写で紡がれる絆の物語は、謎解きを抜きにしても涼やかな読後感を与えてくれる。

著者:マスタッシュ
イラスト:あい
価格:500円
2017/7/21 配信

2017-07-21 | Posted in ゲームブックComments Closed 

 

Domino

通常のゲームブックよりも、謎・パズルを解き明かす楽しみに重点を置いた『ナゾトキブック』レーベル第1弾。

お試し第1問!(クリックで新しいタブで開きます)

キンドルリーダーの検索システムを利用し、「任意の文字列を入力する」ことで、数字以外の正解をネタバレせずに隠すという画期的な手法を搭載しており、高難度の謎解きに挑む楽しさを電子書籍上で実現。謎解きやパズルが好きな人にはたまらない内容となっている。

謎解きはある物語に沿って進行する。ゲームブックとしては分岐構造はシンプルだが、その描写、設定は緻密に練られており、謎を解くことで明らかになっていく個性豊かなキャラクターたちは魅力たっぷりである。

巻末に謎解法編を収載。どうしても答えが分からない人でも安心。

著者:ニチョ謎制作チーム
価格:500円
2017/6/21 配信

2017-06-21 | Posted in ゲームブックComments Closed 

 

ティーンズ・パンタクル

1990年に東京創元社より発行されたゲームブック。メスロンが活躍するパンタクルシリーズの中でも番外編のような位置付けの作品で、メスロンは登場するものの、主人公はセーラー服の高校生。サイキック・パワーを武器に女子高生・大島いずみが妖怪バスターとして活躍するという、“ライトノベル”という言葉すら存在しなかった時代に書かれたとは思えないような内容になっている。

それまでの鈴木作品と比較すると難易度がかなり緩和されている。戦闘システムは簡易なものになり、マッピングも必要ないため、ゲームブックに慣れていない読者にも遊びやすい。シンプルな構造ながら、作品内の経過時間とわずかな記号を読者に管理してもらうことで、イベントの進行順序を絶妙にコントロールしているのはさすがである。

本書は電子書籍化にあたり、ハイパーリンク処理を加えたもの。

著者:鈴木直人
イラスト:虎井安夫
価格:400円
2017/3/21 配信

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2017-03-21 | Posted in ゲームブックComments Closed 

 

パンタクル2

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1991年に東京創元社より発行されたゲームブック。メスロン・サーガとしての初版刊行順序では3作目にあたる。東京創元社版が絶版となった後、幻想迷宮書店から電子書籍化が決定されたのは初版刊行から実に25年後となる2016年。それまで、復刊、アプリ化ともにされておらず、旧版の入手も難しかったため、未読の読者も多かった。

おなじみとなった、正確にマッピングできる地下迷宮に個性あふれる登場キャラクターたち。脂の乗りきった鈴木直人の筆が濃密な物語を紡ぎだす。常に新しいものを目指した著者は「敵の思考を読む戦略的な闘い」を本作にて創出した。

作品をリリースするたびにオリジナルの進歩的要素を加えるのは鈴木直人の十八番だが、本システムはその中でもとりわけアバンギャルドなもので、「ゲームブックでこんなことが表現できるのか」と当時の読者を唸らせた。

本書は電子書籍化にあたり、若干の修正を加えたもの。

著者:鈴木直人
イラスト:虎井安夫
価格:500円
2016/12/21 配信

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2016-12-21 | Posted in ゲームブックComments Closed 

 

パンタクル1

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1989年、東京創元社より発売されたゲームブック。その後、2002年に創土社からリメイク版が発売され、iアプリになったこともある。

『ドルアーガシリーズ』に登場した魔法使いメスロンを主人公としたスピンオフ作品で、その世界観は密教をモチーフとした、鈴木直人としては初のオリジナルなものとなっている。

この時すでにゲームブック作家として著名だった鈴木直人の実力を、改めて読者に知らしめた傑作。わずか500しかないパラグラフにマッピング可能でギミックの溢れた迷宮、あらゆる場面で自在に選択ができる画期的な魔法システム、そして重厚な物語と、ゲームブックに必要な数々の要素が詰め込まれている。ゲームブックの常識を覆したと言っても過言ではないそのパラグラフ処理効率は、整然としたコンピュータプログラムをも想起させる。

本書は電子書籍化にあたっていくつか改良を加えたもの。

著者:鈴木直人
イラスト:虎井安夫
価格:500円
2016/11/21 配信

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2016-11-21 | Posted in ゲームブックComments Closed 

 

バリアントナイト ――魔眼の騎士――

創土社で開催していたゲームブック・コンテストで大賞を受賞した、21世紀の鬼才ゲームブック作家、松友健による剣と魔法のファンタジー・ゲームブック。

『魔人竜生誕』、『夢幻の双刃』と複雑なストーリー分岐が持ち味だったこれまでの松友作品とは異なり、物語展開はシンプルな構造に。それでいて、読者を飽きさせないテンポの良い文章は健在。無骨で、不器用で、一本芯の通った、魅力溢れるキャラクターたちの織り成すドラマは、否応なく読者をその世界に引き込んでいく。

これまで現代を舞台にした作品を著してきた松友健の初のハイファンタジーでもある。

幻想迷宮書店のオリジナルゲームブックであり、紙バージョンは存在しない。

著者:松友健
イラスト:ヨーグルト爆弾
価格:500円
2016/11/21 配信

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2016-11-21 | Posted in ゲームブックComments Closed 

 

悪夢の幽霊都市

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1986年に祥伝社から刊行されたゲームブック。鳥井架南子の“悪夢シリーズ3部作”の完結編にして、鳥井ゲームブックの集大成。

読者を飽きさせない丁寧な世界の創り込みはそのままに、ゲームブックとしてのシステム構造が、これまで比較的シンプルだった前2作から、多層構造となり、繰り返し遊べるように進化している。

怪しく、妖しく、それでいてどこかポップな、“恐ろ面白い”幽霊都市からの脱出行は今回も一筋縄ではいかない。ゲームオーバーにいたる死の罠が満載ながら、死ぬことすら楽しい鳥井ワールドを心行くまで堪能して欲しい。

本サイトで販売する電子版は、祥伝社版をベースに、パラグラフ直リンクなど、電子版固有の機能を加えたもの。

著者:鳥井架南子
イラスト:見田航介
価格:400円
2016/10/10 配信

2016-10-10 | Posted in ゲームブックComments Closed